統一性・多様性を生かす2つの技術標準化!弁理士がわかりやすく解説
たとえば、日々の生活で使用している乾電池。あるいは、車の運転に欠かせない道路標識。こうした、私たちの生活に密接しているものの多くは、国内あるいは国際的に「標準化」がなされています。
たとえば、日々の生活で使用している乾電池。あるいは、車の運転に欠かせない道路標識。こうした、私たちの生活に密接しているものの多くは、国内あるいは国際的に「標準化」がなされています。
産業の発展に欠かせない「標準化」。国際基準に則って広く展開していくものもあれば、意図を持って日本国内独自の基準にこだわり、その製法や形状を守り抜くことでブランド価値を高めているものもあります。
「ISO」という名称を聞いたことがあるでしょうか。「ISO」とは、International Organization for Standardizationの略称であり、「国際標準化機構」と訳されます。スイスのジュネーヴに本拠地を構える非営利法人であり、世界の標準(ISO規格)を定める団体です。世界160カ国以上が加盟しており、その中には日本も含まれています。
標準規格で有名なものといえば、国際規格であるISO(International Organization for Standardization)、国家規格であるJIS(Japanese Industrial Standards)などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
鉱工業品をはじめとした製造業にとどまらず、近年では法改正によりデータ・サービス分野も規格の対象となったJIS(日本産業規格/Japanese Industrial Standards)。
暮らしに欠かせない電化製品や自動車、衣服の素材や自宅・職場・公共施設などの建物を構成する建材。私たちは、日々の生活を営むにあたってさまざまな道具や設備を利用しています。そして、これらは国で定められたルールに合格し、安全性を保証されて私たちの身近なところにやってくるのです。
あなたの手元にある、スマートフォンのテンキー配列。数字が0から9まで10桁並んでいますよね。この数字の配列は、機種をiOSのiPhoneにしても、AndroidのXperiaにしても変わりません。
電化製品や日用品など、私たちが日常的に使用している道具や機械の中には、「JISマーク」が表示されている製品がたくさんあります。「JISマーク」とは、日本国内における技術の標準化を行うにあたり、基準となる「JIS規格」に認証された製品に対して表示が認められているマークです。